肩甲骨周りが痛い原因は?対処方法は?
寒くなってくると、首や肩に力が入りやすく肩こりが気にるという方も増えてきているのではないでしょうか?その中でも肩甲骨あたりが痛いなと感じることはありませんか?肩甲骨回りの痛みには、肩こりや五十肩などからの痛みもありますが、様々な要因が考えられます。今回は、肩甲骨周りの痛みの原因や対処法をお話していきたいと思います。
目次
肩甲骨周りの痛みの原因?
肩甲骨は背骨を挟んだ左右にある骨です。
その特徴として、8つの骨と接し、4つの関節を形成し、17個の筋肉に付着します。
肋骨の上に乗った状態で位置し、脊柱レベルでは胸椎2~7番にあり、自由度の高い動きが可能となっています。
また、体幹操作の際に骨盤とともに動きの核となる部分で、上半身の動きの中でも最も大事な骨の一つです。
肩甲骨周りの痛みの原因で考えられることは「筋肉、骨、関節」と「内臓」が原因として挙げられます。
では、具体的に見ていきましょう!
「筋肉、骨、関節」
肩甲骨を動かす筋肉は加齢にともない硬くなってしまい、肩甲骨の動きが制限されたり、腱板の動きが低下してしまいます。
<筋肉、骨、関節で考えられる症状や疾患>
◎肩こり
首から肩、首筋から背中にかけて張りや痛みの症状がでます。
◎五十肩(肩関節周囲炎)
“いわゆる五十肩”は、40~50歳代で肩関節の病気の中で最も多く、痛みや、肩の動きが悪くなるといった症状が出ます。関節を構成する骨や軟骨、靭帯などが加齢にともない変形し、肩関節の周囲に炎症が起きる状態と言われます。
◎肩腱板損傷(かたけんばんそんしょう)
腱板は、肩関節の骨頭を安定させるための4つのインナーマッスルで構成されています。
外傷や老化が原因で起こり、腱板の腱が断裂した状態で、肩が動かせなかったり動かすと痛みが出たりします。
◎肩鎖関節脱臼
スポーツで肩を強打したりした時に起こる脱臼です。特に、腕を体につけた状態で肩から落ちた時などに損傷されやすいです。鎖骨と肩甲骨の間にある靭帯が断裂することによって肩関節の一部に痛みが出ます。
◎石灰沈着性腱板炎
40~50歳代の女性に多く、老化などで腱板内に石灰(カルシウムの結晶)が沈着することで起こる炎症です。夜間に肩関節の痛みがいきなり起こることから始まることが多く見られます。
「内臓」
意外かもしれませんが、内臓の不調により肩甲骨周りの痛みが起きる場合もあります。
特に”胆のう”や”肺”は右側の肩甲骨の痛みを引き起しやすい内臓疾患です。
逆に、左側の肩甲骨の下側に痛みを引き起こす可能性が高いのは”膵臓”です。
このように、元々の病気から離れた部位に痛みがでることがあり、これを「関連痛」と言います。
肩甲骨周りの痛みを感じて、大きく息を吸って痛みが強くなる場合は、肺や心臓を覆っている膜や横隔膜などに炎症が起こっていることも考えられます。
ほかにも以下のような内臓疾患が肩甲骨周辺の痛みを引きおこすことがあります。
・消化性潰瘍
・胃酸逆流
・肝疾患
このように、肩周りの痛みが「内臓」と関連している場合もありますので、なかなか治らない痛みは、消化器科や循環器内科など医療機関を受診することも頭に入れておきましょう!
肩甲骨周りの痛みに対する3つの対処方法
肩甲骨周りに痛みや違和感がある時はどのようにして対処すればよいのでしょうか。
3つご紹介したいと思います。
①ストレッチをする
肩甲骨には17個もの筋肉がついています。
ストレッチで筋肉の緊張をほぐし柔軟性をもたせることで、血流も良くなります。関節の動作域も広がるので、効果的ですね。
一例です…
◎椅子に座った状態で左右それぞれの肩に手を置きます。
◎背中を丸めるように両肘を近づけていきます。
◎肘で大きな円を描くように動かしていきます。
この動作は肩甲骨を大きく動かせるストレッチです。
ゆっくり10回程度繰り返しましょう!
②適度な運動をする
普段から肩を動かす運動をして肩周りの筋肉を維持・強化を行います。
運動により血流をよくすることで肩こりの症状を軽くすることが見込まれます。
手を上や前にあげる・肩をすくめるなど簡単なものでも構いません。物足りない方はペットボトルやダンベルなどで負荷をかけると良いですが、無理は禁物です。
運動の中で一番おすすめなのでウォーキングです。
歩く時は顎を引き背筋を伸ばして胸を張ります。肘を曲げて足の動きに合わせて両腕を軽く振りましょう。
20分程度から行えると良いです。
以前、正しいウォーキングの方法についてブログを書いています。
読んでいない方はぜひ一読下さい↓
③正しい姿勢を意識する
肩に負担がかかるような姿勢や、デスクワークなどの長時間同じ姿勢でいることはよくありません。肩や首の筋肉に過剰に負担がかかってしまいます。
また、同じ肩だけにバッグをかけることも負担がかかり、体のバランスが悪くなってしまいます。
左右交互にかけるように意識したり、両肩に背負うリュックもおすすめです。
正しい姿勢を意識し、過度に筋肉に負担がかからないようにすることが大事です!
以前、正しい姿勢についてブログを書いています。
こちらを読んでいない方はぜひ一読下さい↓
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、肩甲骨周りが痛い原因と対処方法についてお話ししました。
筋肉、骨、関節の問題だけでなく内臓も原因として考えられる場合があるので、なかなか改善しない場合は病院受診も頭に入れておいてください。
まずは生活習慣を見直し、ストレッチや適度な運動をぜひ意識して実践してみて下さい!
当マッサージ・はりきゅう院は、熊本市東区を中心に慢性的な痛みでお悩みの方に多数ご来院頂いています。
ご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
また、このような情報を定期的にアップしていきますので、引き続きご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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