肩こりでとらえる3つのポイントと鍼灸
肩こりは経験したことありませんか?肩こりは多くの方が悩んでいる症状の一つです。肩こりは、ただ単に肩が痛いだけではなく、波及して頭痛や吐き気などさまざまな不調もおこしてしまいます。今回は、肩こりを3つのポイントでお話していきたいと思います。
目次
肩こりとは?
肩こりとは、後頭部から首すじ、首の付け根から肩や背中にかけて張ったり、重くだるさを感じることです。痛みを感じたり、時には頭痛や吐き気を伴うこともあります。この肩こりに主に関係している筋肉が、僧帽筋といいます。首の後ろから背中に平がっている大きな筋肉です。
肩こりの原因は
肩こりの原因はさまざまありますが、筋肉性疲労、運動不足、姿勢不良、片方だけに負荷をいつもかけている(肩掛けバッグなど)、ストレス、冷えが原因として挙げられます。特に最近は、長時間のデスクワークや勉強で同じ姿勢(前傾姿勢)を続けることでの肩こりになる人が多くなっているように感じます。肩周辺の筋肉が緊張したり、疲労することで血行不良になる→肩甲骨や胸郭の動きが悪くなる→呼吸が浅くなる→そのまま悪い状態が続く→慢性的な肩こりへとつながるのです。
3つのポイント
肩こりを3つのポイントでとらえてみましょう。
①肩甲骨
肩甲骨は、肩こりに深く関係しています。肩こりの原因になる筋肉は肩甲骨につながっているのです。肩甲骨とは、背中の上部にある大きな骨です。左右に羽のような形をしていて、腕を動かすときなどに使っています。
長時間デスクワークをしていると肩甲骨が広がったまま動きにくくなり、肩甲骨周りの筋肉の血行不良から酸素が不足し筋肉が硬くなっていってしまいます。硬くなったままでいると、ガチガチに凝り固まってしまうのです。
肩こりを解消するには、肩甲骨周りの筋肉をほぐし肩甲骨の動きをよくすることが大切です。まずは、腕回しで肩甲骨周りの筋肉がほぐれてきますので、無理のない程度でゆっくりと腕を回してみましょう。
②胸郭
胸郭(きょうかく)とは、胸椎・肋骨・胸骨で囲まれた部分を胸郭といいます。デスクワークや勉強で下向きの姿勢でいると、胸郭が狭くなることによって、呼吸が浅くなり周辺の呼吸筋が硬くなり肩こりへと繋がります。また、呼吸が浅くなると交感神経が優位になるので、リラックスできずに疲労が抜けにくくなってしまいます。呼吸を意識したストレッチで、胸郭に柔軟性をもたせると凝りにくくなります。
深い深呼吸をすると、胸郭が平がります。息を3秒吸って、5秒ではいてみましょう。息をはく時はできるだけ長く細くをこころがけるとよいでしょう。
③首
首には、胸鎖乳突筋・僧帽筋・肩甲挙筋などがあります。得にこの3つの筋肉が、同じ方向ばかり向くことが多かったり、片方にだけ負荷がかかるようなことがあると、筋肉が硬くなり凝りにつながります。首はストレッチをすることが有効です。
首を左右にゆっくり倒していくと、僧帽筋が伸びます。10秒程度かけてゆっくり倒してみましょう。
肩こりに対する鍼灸の効果
肩こりは鍼灸の施術をすることでどのような効果があるのでしょうか。
鍼施術で使用する針は極細でしなやかなものです。注射用の針よりもずっと細く、髪の毛の細さくらいとイメージするとわかりやすいかもしれません。この針を使い肩こりで筋肉が凝り固まっている箇所に直接アプローチをして、筋肉の張りを開放していきます。筋肉が張って固いと血管が収縮して血液の循環が悪くなります。鍼で深さを調節しながら直接筋肉へアプローチするのは速攻性があり有効です。また、人間の体には経絡(ツボ)が張りめぐらされています。この経絡(ツボ)に、鍼灸で刺激を与えることで血液など流れの悪くなっている箇所をスムーズな流れへ改善するとこりがほぐれやすくなります。
肩こりの原因は、それぞれの生活や姿勢、冷え性などいろいろ混ざっていますが、自分の肩こりの原因を探り鍼灸を試したり、運動やストレッチ、ウォーキングをすることで肩こりしにくい体作りへ取り組むことが大切です。
肩こりで有効なツボ
肩井(けんせい)
首の付け根(頸椎7番目)と肩先を結んだ中点。
※中指の腹で垂直に押します。強さは気持ちいいと感じるくらいです。3~7秒くらいでゆっくり押し、ゆっくり戻しましょう。
肩貞(けんてい)
肩甲骨外縁の上端にあるツボ。
※中指の腹で垂直に押します。強さは気持ちいいと感じるくらいです。3~7秒くらいでゆっくり押し、ゆっくり戻しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
肩こりで日常生活の姿勢でも辛いという方は、セルフケアにツボ押しも取り入れてくださいね!
このような情報を定期的にアップしていきますので、引き続きご覧ください。
当マッサージ・はりきゅう院は、熊本市東区を中心に慢性的な痛みでお悩みの方に多数ご来院頂いています。
ご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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